2009年 07月 26日 ( 1 )

 

香港と俺


 目まぐるしい多忙さのせいで駄文を書き連ねる事(思索する事)が出来ないでいたが、このままでは過労死しかねないと、安田記念で当てた10万円を握りしめ、すべての仕事を放棄して初めて香港に飛んだ。
 案の定、出発間際の空港ロビーで仕事の電話がガンガンかかってきた。
 挙げ句の果てに「何かあったら電話していいですか?」とか言いやがるので、「してくれるな」と吐き捨てて、携帯電話をゴミ箱に放り投げ、飛行機に飛び乗った。

 香港に着くと、唐突に台風が直撃。さらにこの7月から、香港中、禁煙という制度が敷かれていた。レストランは無論、喫茶店でもバーでも吸えない。要するに食後に一服が出来ない、珈琲やスピリッツを飲みながら紫煙を燻らせる事が出来ない。郷に入りては郷に従う俺は、食後、ただじっとうつむいて黙っているほか無かった。

 地球との相性の悪さがここでも露呈した形となり、逆風が吹き荒れる中、とはいえ今回のトリップの主眼は、煙草を吸う事ではないのであった。それは、「Mr.BOO インベーダー作戦」(原題:売身契/1978年)で、売れないTV司会者役のマイケル・ホイ(許冠文)が、当月唯一の仕事がキャンセル、という電話を受けた時にかじっていた、「あの棒状のモノ」を食う事であった。
 それは、油条(you tiao)と呼ばれる揚げパンで、フランスのどの食卓にもバゲッツがあるように、香港の食卓にはこの油条がある。マイケル・ホイ(許冠文)はチキンなどモノを実にうまそうに食う事で有名だが、俺はこの棒状のモノをいつしか食ってみてえと思っていた。
 そして初見から実に30年、遂に俺はあの棒状のモノを食したのだった。

c0005419_4584075.jpg
c0005419_4184897.jpg
油条と俺


c0005419_419470.jpg
マイケル・ホイ(許冠文)の手形。

c0005419_4191312.jpg
サミュエル・ホイ(許冠傑)の手形。裏方(「Mr.BOO!」のラブホテルの店員役で出演もあり)の次男スタンレー・ホイがないのは兎も角、リッキー・ホイ(許冠英)もなかった…。

c0005419_4192097.jpg
サモ・ハン・キンポー(洪金寶)の手形。

c0005419_422244.jpg

戦利品「サミュエル・ホイBOX(3CD+1DVD)」1,000円

by ichiro_ishikawa | 2009-07-26 04:30 | 紀行 | Comments(0)