2009年 12月 14日 ( 1 )

 

エセー「シーシュポスと俺」


 先週日曜からずっと事務処理が立て込んでいることを知っているのは、それが一人黙々とこなされているがゆえに、いよいよ俺、当人だけに違いないが、先日ほぼ終えた。ようやく軌道に乗った。
 シーシュポスは、神に巨大な岩を山頂まで上げるよう命じられるが、あと少しで山頂に届くというところまで岩を押し上げると、岩はその重みで底まで転がり落ちてしまい、この苦行が永遠に繰り返される。
 という神話がある。
 俺は今まさに、転がり落ちた岩をまた山頂まで上げるべく山を下っているところだが、カミュは、その山を少しずつ降りてゆく時、どの瞬間においても、彼は自分の運命に勝っている、彼は、その時、彼を苦しめるあの岩よりも強い、と述べる。
 その下る瞬間瞬間こそがいわばロック、なのではないかな。

by ichiro_ishikawa | 2009-12-14 15:57 | 文学 | Comments(0)