2017年 12月 04日 ( 2 )

 

ゲスはモノホンか



「ゲスモノホン説」をことあるごとに吹聴して回つてゐるが、周囲(中年~初老)のリアクションは冷ややかだ。

そんなこともあり、かういふ俺当人もてめえを徹底的に疑ひ、果たして本当にモノホンかを確かめるべく、ずーっとゲスばかりを聴き倒して、飽きるのを待つてゐる。
どんな名曲、名盤でも、聴きすぎると飽きる。ヘビロテといふ風雪に耐え、下取りに出されず、我が書斎の「永久保存棚」格納へと昇格したものだけが、「モノホン」の称号を俺から賦与される。果たしてゲスがモノホンであることは説から事実へとなつていくのか。ほぼ結論は出かかつてゐるが、あまりに周囲が冷やかなので、念のため、周囲への敬意も含め、判断を保留してゐる次第である。

おそらくゲスの再生回数はここ数か月で1万は行つてゐる。日々の通勤時、出張時の新幹線内、帰宅後のリピートと、音楽を聴ける状況下(ほぼイヤホン)においては9割、ゲスを聴いてゐる。

結果、まだ飽きない。どころか日々新たな発見がある。最近は歌詞の言葉の斡旋の絶妙さ、思想、リズムの乗せ方、そしてギターのフレイジング、ミュートカッティングなどなど。
アップルミュージックですでに全曲聴いてゐるが、CDも購入してしまひさうな勢いである。もつと良い音で大音量で聴いてみたい。

結果は年末に出るだらう。



by ichiro_ishikawa | 2017-12-04 14:58 | 音楽 | Comments(0)  

ヴァン・モリスンがまた新作


少年〜青年時代はロックミュージシャンが趣味的にジャズつぽいアルバムを挟んできたりすると「何だよダセエな」と決まつて閉口、スルーしてきたものだが、もはやズージャがデフォルトとなつた中年の今はさういふことがあると「お、こつちに来てくれたか」と、てめえがそもズージャ人であるかのやうな態で、歓迎するといふ始末。
逆にこれまでよくズージャミュージシャンをフル起用しズージャテイストの強いポップ作をリリースしてきたスティングなどが「ロック回帰」アルバムを放つてきたりすると、「なんだロックかよ」とこれまたズージャ畑ヅラしながら失望する昨今だ。

そんな中、多作ヴァン・モリスンがズージャスタンダードをカバーしまくつた最新作『Versatile』を前作から僅か3ヶ月といふスパンでリリースしてきた。
コステロと並び白人ソウルシンガーの最高峰に位置するモリスンだが、この手のミュージシャンはそもズージャといふかルーツ志向の強いミュージシャンであるし、度々さうしたアプローチは見せてきたわけで、かうしたアルバム自体に別段驚きはないが、だからこそ今回は「いよいよド・ズージャか⁈」と期待してApple Musicにて聴いてみた次第だ。

しかし蓋を開けてみると、数曲、もしくは一曲の中でのズージャアプローチがあるものの、ラウンジどまり、全体としてはソウルである。ソウルであるといふことはポップであるので、つまりズージャの対極である。
いまの俺は一音もポップでない、かつ前衛的でないズージャが聴きたい艶やかな心地なので、いまいまはマッチしなかったが、とはいへオトナチックな落ち着いたジャズテイスト溢れるソウルアルバムとして最高クオリティの一作だ。とにかくものすげえボーカルである。サウンドも言はずもがな。
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by ichiro_ishikawa | 2017-12-04 09:49 | 音楽 | Comments(0)