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ジャニーズの客と俺


前にも書いたが、職場がビッグエッグこと東京ドームに近いため、退勤時の電車でジャニーズ帰りとバッティングすることがままある。

中に、見たこともない人間がよくゐるのである。
いやいつも見たことない人間ばかりである。しかし、いつもの彼らを見てもさうは思はない。
いつもの彼らにはどこか共通点があるのだらう。
だがジャニーズの時は、いつもの彼奴等との共通点が見出せない、明らかに初見の輩が居るのである。
これは野球もさうである。

やはりこれだけ数万単位、全国で何百万といふファンのゐる催しには、かうした見たことのない人間が混じるのだな、混じつてゐても不思議はない、いかにてめえがふだん限定された世界で生きてゐるか、といふことを実感するのであつた。




by ichiro_ishikawa | 2018-02-27 22:30 | 日々の泡 | Comments(0)  

太陽と月と俺


我々が居るこの地球は自らぐるぐる回り(自転。一日一回転)、かつ不動の太陽の回りをぐるぐる回つてもゐる(公転。一年で一周)。
これは分かる。

また少し傾いてゐるから、公転の際、太陽に対して仰け反つた状態の時は太陽から遠のくから冬で、前傾になると近づくので夏となる。
これも分かる。

わからないのが、月の満ち欠けである。
そこに見えてる月は三日月だつたり半月だつたり満月だつたり様々で、それはいま月を見ている己が位置と、月への太陽の当たり加減で変化するのだらうといふのは、頭ではわかる。

しかし、いま太陽がどこにあり、それが照らしているところのその月がどう動いていくか、同時にこの地球も動いてゐるが、どのように回転していくのか、どう月への光の当たり加減が変はつていくのか、などなど、咄嗟には分からない。それが俺をイラつかせる。俺は一挙に全てを把握したいのである。

といふのは30年来の悩みで、いよいよかういふのを買つて、常備してゐようと思ふ。
月を見て、「いまかうだ」といふセッティングを都度して確認していく。


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by ichiro_ishikawa | 2018-02-27 17:46 | 日々の泡 | Comments(0)  

ファミレスでの緊張感


以前書いたファミレスの「よいしよ」と言つて膳を置くウェイトレスは、注文のためボタンで呼び出すと、「お呼びでございますか?」とドタドタやつて来るのだが、まるで「はい? 何か問題でも起こりました?」と言はんばかりの、なぜ呼ばれたのか不思議さうな、過度な疑問形を突き刺す。
何かとこちらの心にグッと踏み込んでくるので、たかだかファミレスで若干ドキドキしなければならない。

by ichiro_ishikawa | 2018-02-26 14:13 | 日々の泡 | Comments(0)  

ちよつと待ちますね


「しばらくお待ちください」
といふ定型文があるが、
最近それを、
「ちよつと待ちますね」
に変へているものがあり、
気持ち悪い。

「しばらく」を、親近感を得るためか「ちよつと」と、くだけながらも丁寧さはそのままに、
さらに「待つて」でなく「(こちらが)待つ」と、当人の行為、心情に寄り添はうとする、
さうした視点(主格)のすり替へが、居心地悪い。
待つてと頼むより、待つとして、当人の主体的行為を示す方が好感度があがりますよ、とかしたり顔で言ふ若いディレクター的な輩の悦に入つた表情が浮かぶ。

いやどうもうまく言へない。
待ちます、の視点もさうだが、「ね」が嫌ひなのだ。正確には「ます」につく「ね」が。
これはなんだらうか。
いつか文言化してその嫌悪の正体に迫りたい。




by ichiro_ishikawa | 2018-02-25 17:06 | 日々の泡 | Comments(0)  

忙しい、の正体


忙しい。
といふことについて考察する。

やることが山積みでにつちもさつちもいかない状態。
そのとき、その「やること」に注目すると、それは義務的なものであり、本来はやりたくないこと、であるといふことがわかる。

同じやることが山積みでも、それが全部やりたいことなら、そのとき、忙しいといふだらうか。

俺はいま忙しいが、試しにそれらを全部やりたいことと思ふやうにしてみよう。

いや、無理だつた。
義務や、やりたくないがやらなければならないことは結構ある。
考察失敗。





by ichiro_ishikawa | 2018-02-24 14:24 | 日々の泡 | Comments(0)  

孤独とは何か


腹が痛いときに何がつらいか。
痛みそのもののつらさがまづパねえが、
何より「誰も頼れないこと」ではないか。

腹が痛い人間は、誰にも助けられないし、同情であれ励ましであれ、どんな言葉も無力だ。
そも精神的なダメージでないのだから、精神的な慰めは無力なのである

こんな大変なことになつてゐるのに、死別や罹災といつた大事は無論、病気などに比べ、他者の関心は圧倒的に薄い。
関心をもつてもらつても恥ずかしい。

したがつて腹が痛い人間は、痛え…とひとり呟くことしかできない。もちろん、何も解決はしない。

このときほど、孤独といふ言葉が乙に構えてそこに現れることはない。




by ichiro_ishikawa | 2018-02-24 13:15 | 日々の泡 | Comments(0)  

消えかかるまで 大切さに気付けなかった


失つてしまつた、といふ絶望をゲスは引き受ける。



明日もいるのはあなたの影 
光になれない僕は言う
「答えを知らぬままに消え去った君はちょっとずるい」なんてこと

何回目かの調べを聴いて 
ワルツに似た猫の鳴き声と
あの子に似た姫の歌声を探してたんだ

愛せる内に声を奪って 
涙を見せる前に嫌った
(「momoe」)



消えかかるまで
大切さに気付けなかった
消えかかる声
優しい想いに研ぎ澄ます
消えかかるまで
泣いたりなんてしなかったのに
なくなりそうになって
いざぶつけるなんてずるいよね
(「煙る」)



どうか螺旋の道の途中でさ
君に会えたら良いのになんて
気まぐれな性格だから
ちょっとは考えちゃうのさ
それまで薬指はあけてて
長い文章を読むのも我慢してくれないか
それだけ

ぼんやり歌う悲しいメロディ
またふと流れる懐かしいメロディ
どれもこれも締め付けるんだ 
あれもこれも思い出すんだ
(「ルミリー」)


by ichiro_ishikawa | 2018-02-22 01:27 | 音楽 | Comments(0)  

ああまたわからなくなつた


またわからなくなつた
だつてそんなもんでせう

ゲスの歌詞のキーワードだ。
大抵の曲にどちらかが出てくる。両方出てくるものも。

イージーに口当たりの良い「答へ」を歌つてお茶を濁したりすることなく、わからなくなつたその混乱は混乱のままにしておく。さらにそれをも別段新しい、または変わつたものでもない、といふ覚めた認識で、声高に主張するでもない。あらゆるものは個性でも何でもない。古来、人間はさうして生きてきたし、今もさうしてゐるといふこと。

一つのことを徹底的に書いていくといふのは一流作家はみなさうで、小林秀雄は無私、中庸といふことだけを書いた。池田晶子は私以外私じやないのは何故かと書いた。ミュージシャンも言葉を持つ以上、作家の顔は隠せない。
ゲスはそんなもんでせうと覚めながら、わからなくなつてきたと混乱し続ける。

by ichiro_ishikawa | 2018-02-22 00:25 | 音楽 | Comments(0)  

ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー(山下達郎のブルータスソングブック)


全22章のオーラス、ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー。
雑誌では第6章だが、これを一番やりたくて最後に残しておいた。
楽しみは最後に残しておくタイプの面目躍如。

ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー
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Jerry Leiber 1933-2011
Mike Stoller 1933-

ビッグ・ママ・ソーントン
「Hound Dog」(1953)


ロビンズ
「Riot in Cell Block #9」(1954)


ザ・ドリフターズ
「Ruby Ruby」(1956)


エルヴィス・プレスリー
「Hound Dog」(1956)
白人によるロックンロールが生まれた瞬間


エルヴィス・プレスリー
「Jailhouse Rock」(1957)


コースターズ
「Yakety Yak」(1958)


ザ・ドリフターズ
「Dance with Me」(1959)


ザ・ドリフターズ
「Save the Last Dance for Me」(1960)


ザ・ドリフターズ
「Under the Boardwalk」(1964)



by ichiro_ishikawa | 2018-02-18 15:21 | 音楽 | Comments(0)  

バリー・マン&シンシア・ワイル(山下達郎のブルータスソングブック)


バリー・マン&シンシア・ワイル
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Berry Mann 1939-
Cynthia Weil 1940-

1995年2月12日OA

パリス・シスターズ
「I Love How You Love Me」(1961)
プロデュース:フィル・スペクター


ザ・ドリフターズ
「I'll Take You Home」(1963)


マタドールズ
「I Gotta Drive」(1962)
ソングス:ロジャー・クリスチャン&バリー・マン
プロデュース&アレンジ:ジャン・ベリー
スーパーバイザー:ルー・アドラー

デニース・ウィリアムス
「Black Butterfly」(1984)
プロデュース:ジョージ・デューク


ディオンヌ・ワーウィック
「Never Gonna Let You Go」(1982)
プロデュース:ジェイ・グレイドン



1995年2月19日OA

ニノ・テンポ&エイプリル・スティーヴンス
「The Coldest Night of the Year」(1966)


マリー・トラヴァース
「You Turn Me Around」(1978)
プロデュース:ヴィニ・ポンシア 
ドラム:スティーヴ・ガッド


ドナ・ファーゴ
「Another Goodbye」(1978)


ビル・ラバウンティ
「Livin' It Up」(1982)


バリー・マン
「Almost Gone」(1979)



by ichiro_ishikawa | 2018-02-18 15:16 | 音楽 | Comments(0)