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聴き比べ「Don't Think Twice」



長渕 剛


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by ichiro_ishikawa | 2018-06-15 20:11 | 音楽 | Comments(0)  

ディランbootlegシリーズ最新作3万円にいかに処すべきか


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ディランbootlegシリーズ最新作第13集
『トラブル・ノー・モア』は、
あのゴスペルイヤーズ1979〜81。
http://www.110107.com/s/oto/page/dylan_bootleg13?ima=5818

この時期のツアーメンバーは、

ジム・ケルトナー(dr)、ティム・ドラモンド(b)、フレッド・タケット(g)、スプーナー・オールダム(key)、テリー・ヤング(key)らで、さらに全曲未発表といふことでこれは買ひ。

なのだが、どうせ買ふのは50以上のバブルオヤジだけだらうとの魂胆から定価30,000円。

ディランは普遍だから40代も10代にも買ひたいやつがゐて、そんな時こそのApple Musicなわけだが、なんと15曲のサンプラーなるものしかアップされてをらず。不服。


いづれにせよ、30代後半のディランはなぜ洗礼を受け、ゴスペル三部作に至つたのか、に想いを馳せることは大事だ。奇しくも長渕がキャプテンオブザシップの頃が30代後半。

不惑を前にした男は信仰に走る。

それは、おそらくは、始まつたものは終はる、生まれたら死ぬ、この世の無常といふものを突き付けられるのがこの時期だからだ。


「ミュージシャンの30代後半」といふ検証は価値があらう。次稿にてまとめん


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by ichiro_ishikawa | 2017-11-17 11:16 | 音楽 | Comments(0)  

俺とディラン

他のすべてを忘れて、キーツやメルヴィルを読んだり、
ウッディ・ガスリーやロバート・ジョンソンを
聴いた方がいい。(ボブ・ディラン)

ボブ・ディランがやっとわかった。
ディランは天才詩人なのだった。

何を今更と訝る向きもあろうが、はたして本当に今更か。

まず天才というのは、詩人にかかる形容ではない。
詩人だが、詩才が特に凄いわけではない。
いや凄いは凄いが、モリッシーやマイケル・スタイプの方がよほど凄い。
つまり、天才で、詩人なのだ、ディランは。

ディランは詩に重きを置くミュージシャンではない。
ずば抜けて歌とギターがうまい詩人なのだ。
実は、歌わなくても、ギターが無くてもいい。本人にとっては。
瞬間的にキラッと輝くが、とりたててアレンジもフックも無い単調な音楽で、
これといった抑揚も無く、8番ぐらいまで歌うディラン。
それは詩こそがすべてだからだ。

天才は、歌とギターと作曲にある。
ディランはすべて直感で創造している。
知的なアーティストというのが、そも誤解であった。
インテリではない。むしろバカなのやもしれぬ。
あれら諸作はすべて思いつきなのだった。鼻歌がそのまま名曲になっちまうのだった。
コンセプトなどない。ジャケットなども適当だ。

そのようにディランを思うと、
すっとディランが己が脳髄だが心だかになじんで来るのが感じられた。

地味で朴訥としてシンプルで、きらびやかなメロディも何の抑揚もない音楽だのに、ぐわっとハートをわしづかみにするとてつもない旋律。何の変哲も無いただのストロークだのに、ざらざらと疾走していくギター、しゃがれた汚いダミ声なのに、きらきらと美しいボーカル。それは戦前の黒人ブルースマンの身も蓋もない直截性、アメリカン・ルーツ・ミュージックの生の肌触りを彷彿とさせるばかりではなく、今にも何処かに駆け出していきそうな性急さと、どこにも行けないという焦燥が混ぜこぜになった、これぞロックという輝きがあるのである。ビートルズやコステロのようなメロディー・メイカーとは確実に違う種類の、作曲家、ギタリスト、そしてシンガーとしての恐るべき才能に、ディランは溢れている。

というわけで、ディラン名曲名演、ベスト5。

13.
Desolation Row
Recorded Aug 2, 1965
from Highway 61 Revisited ; Released Aug 30, 1965

c0005419_216212.jpg『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』から始まるロック化3部作の第2弾『追憶のハイウェイ61』のラストを飾る名曲。10番まである大作だ。邦題は「廃墟の街」。ニョーヨークの街を走るタクシーの中で書いたという。ディランの詩、ボーカルとハーモニカ、どれもすさまじく、リリカル。さらに特筆すべきは、マイク・ブルームフィールドのギターだ。当時ポール・バタフィールド・ブルース・バンドの一員だったブルームフィールドは、このアルバムで大活躍を見せるが、ディランから誘われたツアーへの参加は固辞。「みんな大スターになるんだろうな。でも僕はただブルースをやりたいだけなんだよ……」と言い残して去ったという。ブルームフィールドについてはこのサイトに詳しい。


12.
Love Minus Zero/No Limit
Recorded Jan 14, 1965
from Bringing It All Back Home ; Released March 22, 1965

c0005419_2152255.jpgロック化3部作の第1弾『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』収録。これまで言わば「一元的な」歌を歌ってきたが、今回は「三次元的な」ものにしようと思い、象徴的な表現も多く使って多層的な歌を書いたとは、本人の弁。美しく切ない珠玉のラブ・ソングだ。



11.
Stuck Inside of Mobile with the Memphis Blues Again
Recorded Feb 16, 1966
from Blonde on Blonde ; Released May 16, 1966

c0005419_2141886.jpgロック化3部作の第3弾にして、ロック史上初の2枚組アルバムにして、名盤中の名盤と名高い『ブロンド・オン・ブロンド』収録。このジャケットのディランの髪形に誰もが憧れたが、日本人には無理だった。1-6-4-5のコード進行の中、1のCsus4、5のG 11thが効いたすげえナンバー。ひとつのパターンを繰り返すだけのギター、ボーカルがとんでもない。


10.
Mr. Tambourine Man
Recorded Jan 15, 1965
from Bringing It All Back Home ; Released March 22, 1965

c0005419_2152255.jpgバーズによるカバー・ヴァージョンの方が有名な傑作。天然のディランは、バーズのカバーを聴いて、「お、きゃつらもいい曲作るな」と言ったとか言わなかったとか。


9.
One of Us Must Know (Sooner or Later)
Recorded Jan 25, 1966
from Blonde on Blonde ; Released May 16, 1966

c0005419_2141886.jpgバックはザ・バンド(当時はホークス/ドラムは、ミッキー・ジョーンズ)。


8.
It's All Over Now, Baby Blue
Recorded Jan 15, 1965
from Bringing It All Back Home ; Released March 22, 1965

c0005419_2152255.jpgアクースティック・ギターとハーモニカによる弾き語りに、アクセントでさりげなく入るエレクトリック・ギターがいい。とてつもないハーモニカを聴かせるブートレグvol.4『ライブ・アット・ロイヤル・アルバートホール(Live 1966)』(実際はマンチェスターのフリー・トレード・ホールの公演)でのバージョンもいい。


7.
All Along the Watchtower...
Recorded Nov 6, 1967
from John Wesley Harding ; Released Dec 27, 1967

c0005419_216515.jpgジミ・ヘンドリックスによるカバー・ヴァージョンも有名な傑作。ジミヘンのカバーを聴いて、「お、奴もいい曲作るな」と言ったとか言わなかったとか。前述の「タンブリンマン」といい、いずれもカバーの方がいいのだが、とすると、ディランは名デモ・テープ家ともいえる。ザ・バンドとの共演アルバム『Before The Flood』でのバージョンは、ロビー・ロバートソンの疾駆ギター、リヴォン・ヘルムの踊るドラミングが素晴らしい。


6.
Blowin' In The Wind
Recorded: Jul 9, 1963
from The Freewheelin' Bob Dylan ; Released: May 27, 1963

c0005419_2155926.jpgシンプル・イズ・ベストの代表的名曲。これだけで一生食える。「答えは風の中」というサビのフレーズも、そんな大したフレーズではないが、ゴロがいいのが何より。「Yes'n〜」というのは、「そう、で」と訳すといい。前述したザ・バンドとの共演アルバム『Before The Flood』でのアップ・バージョンも秀逸。


5.
Subterranean Homesick Blues
Recorded Jan 14, 1965
from Bringing It All Back Home ; Released March 22, 1965

c0005419_2152255.jpgビデオクリップも秀逸な元祖ラップ。


4.
Hurricane
Recorded Oct 24, 1975
from Desire ; Released Jan 16, 1976

c0005419_2134752.jpgディラン一流のパンク・ロック。ニューヨーク・パンク、ピストルズが爆発する直前に、ローリング・サンダー・レビューと並行して、ディランはこのパンクを放っている。8分34秒、11連の詩からなる大作で、最初は、1975年11月にシングルのA面 、B面に分けてリリースされた。ディランの鬼気迫る叩きつけるようなボーカル、かき鳴らすギター、これまた攻撃的なスカーレット・リヴェラの飛び交うバイオリン。1966年6月17日に起こった殺人事件の容疑者として逮捕された、黒人プロボクサーのルービン・ハリケーン・カーターの冤罪を主張した歌だ。アコースティックギターのカッティングではじまり、リズムセクションが加わり、ジプシー・ヴァイオリンの哀調を帯びたメロディーが絡んでくるといよいよこれはただ事ではなくなる。


3.
Tangled Up In Blue
Recorded Dec 30, 1974
from Blood on the Tracks ; released Jan 20, 1975

c0005419_2145629.jpg邦題「ブルーにこんがらがって」は名訳。シンプルな力強さに満ちている。


2.
Like a Rolling Stone
Recorded Jun 16, 1965
from Highway 61 Revisited ; Released Aug 30, 1965

c0005419_216212.jpgアル・クーパーの偶然のオルガンが、何か素晴らしいことが起こるという胸騒ぎを掻き立てる。C-D-E-F-Gというだんだんと上がっていくコード展開も、高揚感を誘う。「Rollin' Stone」という言葉は、マディ・ウォーターズの曲が初出のようだが、それを拝借してバンド名に冠したストーンズ、そしてこのボブ・ディラン、さらにカウンター・カルチャー誌として出発したヤン・ウェナーの雑誌のタイトルとなり、もはやロックの代名詞となったが、この曲ではむしろ「How Does It Feel ?」の方が重要だ。マーティン・スコセッシは、この曲が爆発する瞬間をハイライトにした長尺ドキュメンタリー『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』を2005年に作った。


1.
I Want You
Recorded Mar 9, 1966
from Blonde on Blonde ; Released May 16, 1966

c0005419_2141886.jpg1-3-6-5-1の黄金のコード進行でギターリフが展開していくポップチューン。だがそんなコード進行を意に介さないボーカルライン。この組み合わせが単なるポップソングに括られない、ロックの輝きを放つ。「傷つけたりけなしたりすることでなく、勇気の出るようなことを言ってくれ」というディランらしく、不穏なボーカルながら音楽全体がキラキラしていて素晴らしい。

by ichiro_ishikawa | 2007-04-11 02:21 | 音楽 | Comments(0)  

ボブ・ディラン自伝

 ティーンエイジャーの頃は、実はディランはそんなに好きではなかった。巨人とされているので取り合えずレコードは買ったものの、一度聞いたきり棚にしまい込んで取り出さないでいる時期がけっこう長く続いた。とはいえ下取りに出さなかったのは、後で良さが分かる時が来るやもしれぬと感じていたからではある。
 20代も半分折り返しかかった頃、その時はやってきた。新たに魅力を発見したわけではなく、あのダミ声、単調で淡々としたメロディー、極めて文学的な詩といったディランをディランたらしめていてそれがゆえに嫌いだった要素が、そのまま好きな要素に転じた。

 ボブ・ディランの自伝が出た、アメリカでは50万部を超えたというニュースが最近気になってはいたが、即買い、とはならなかった。あの膨大な作品群でディランのことは重々分かっていると思っていたし、楽曲において詩才というか文学の才が見えるからといって、自伝が面白いとは限らない(正確には、詩を超えられないので相対的につまらなく思えてしまう)ということは往々にしてある。
 ところが、週刊新潮で、福田“意外と分かってる”和也が、誉めてた。福田は批判するにせよ賞賛するにせよ、説得力があるし、何より文章が面白い(もっとも大事なことだ)ので信用しているのだけれど、それで買うことにした。よく見たら値段も1800円とボリュームの割に安価だし、ソフトバンク・パブリッシングというソフトバンクの出版手腕がどんなものかも知りたかった、などなど下らない理由も作用し、購入に至った。容易く購入するといろいろなところが図に乗るからなるべく慎重に動くようにしている。やっぱり下らない本は売れてほしくない。微力とは知りつつも、出版界正常化・常識化を目指し尽力している。
 
 この自伝は、ディランが思いつくまま、まさに筆に随せて綴った随筆風なので、必ずしも時系列で物事が語られるのではないが、やはりディランが音楽を始めたころの話が中心に書かれている。
 てめえがどんなミュージシャンや作家、画家といった人々に憧れ、敬意を払ってきたかといった己のルーツ探訪と、音楽界の20世紀旗手として祭り上げられることへの違和感、この2つを中心に独白している。自伝学(?)的には後者が重要で、心理学や社会学を好む向きには興味深いかもしれないが、自分としては“音楽好きボブ・ディラン”はどのように形成され、どんな音楽的邂逅を経てきたのか、という前者の部分が刺激的だった。
 ディラン自身の祖国アメリカに憧れて音楽を始めたビートルズやストーンズなどイギリスのミュージシャンへの的確な批評、自分とシーンは違えど当時のメインストリームを席巻していたブリル・ビルディング職人たちへの称賛、RUN-DMCやパブリック・エナミーが築いたヒップホップという新しい形態に対しての先見の明など、他者や世界に毒づくのではなく、基本的に「すげえすげえ」と感嘆しているボブ・ディランの姿というのが実に感動的だ。ケルアックやバルザック、ディケンズなど文学への物言いも、音楽家ならではの視点で、とても瑞々しい描写がなされている。そうした一連の「批評」からは、やはり嗅覚の鋭さ、詩の才覚はもちろん、ボブ・ディランという人間的な深みが感じられる。
 また、己とその背景を語ることで結果的に、音楽をメインの切り口とした「20世紀アメリカ史」となっていることも素晴らしい。ピーター・バラカンのようなイギリス人から見たアメリカ物語や、研究者による分析も面白いけれど、40年代から今までをリアルに生きた当事者によるアメリカ物語というのはまた、ストレートに生々しく、アメリカというものを感じるに十分である。
 いずれにせよ、とても面白い本だ。

 本書には、人名や楽曲など固有名詞がズラズラと登場する。音楽に不案内な人には逆にこの部分が退屈かも知れない。それらを説明的にいろいろ語ることは多くないからだ。ただ、いいとだけ言う。だが、ある程度それらの固有名詞に接点がある者ならば、無駄口を叩かないそのシンプルさに、グッと心に重くのしかかる目方がかかっていることを直覚するはずだ。
 U2のボノがディランの自宅にやってきて、いろいろとアメリカン・ミュージックについて語り合うくだりがある。ボノはこの頃、名盤『ジョシュア・トゥリー』を発表した頃で、アメリカン・ルーツ・ミュージックに深く傾倒していたボノが、実際に作品においても生活においても、伝統的アメリカン・ミュージックをストレートに追い求めていた時期だ。ボノは、アメリカ巡礼の旅を行っており、ディラン邸訪問もその一環だったのだろう。このとき、ボノはディランから、最初のアメリカ人がいた地の話など、アメリカについていろいろ面白い話を聞き出す。さらに、この会合でボノはディランにプロデューサーとしてのダニエル・ラノアを紹介し、89年にリリースされるアルバム『オー・マーシー』への制作に結びつく長い逸話が、その後に細かく描かれることになる。

 訳者後書きによれば、版元とは3部作の契約ということで、次作以降のリリース時期は未定だが、着々と進行はしているようだ。次作のタイトルは「ブリンギン・イット・バック・ホーム」というから、ヤバい。いよいよ、あの黄金期が第2部で詳らかにならんとしている。

 というわけで、すげえディラン、ベスト5

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『The Freewheelin'』(1963)
2作目。なんと言ってもディランの代名詞とも言える不滅の名曲「Blowin' In The Wind (風に吹かれて)」がいい。当時のアメリカでは、フォーク・ソングが公民権運動や反戦運動と結びついていて社会的なプロテスト・ソングが流行し、ディランのこの曲はそのアンセムのように語られることが多いが、そんなことはどこ吹く風(←うまい)、ただ純粋に音楽として自立している。自伝の中でディランはそうした動きのプリンスとして祭り上げられることに閉口している。最高のジャケットの女性はディランの当時の恋人スーズ・ロトロ。自伝にも当然登場する。




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『Bringing It Back Home』(1965)
5枚目。「Subterranean Homesick Blues」が最高。この曲のビデオにはアレン・ギンズバーグも登場する。また、ザ・バーズの出世作「Mr. Tambourine Man」は、これがオリジナル。明らかにビートルズの影響が。伝統的なフォーク・ミュージックのスタイルがロック色を強めた名盤。「It's All Over Now, Baby Blue」も名曲。




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『Highway 61 Reviseted』(1965)
6作目。マイク・ブルームフィールド(g)、アル・クーパー(org,p)参加のロックの金字塔。必殺「Like A Rolling Stone」のオルガンは、アル・クーパーが、突然録音スタジオに呼ばれ即興で弾いたと言われる。Cから順番に上がっていくだけのコードでこんだけとんでもなくなるというロックンロールの魔法がここに。




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『Blonde On Blonde』(1966)
ロックンローラー・ディランの最高傑作の7枚目。ロビー・ロバートソン(g)、アル・クーパーなどのミュージシャンが参加。「Rainy Day Women」「I Want You」「I Want You」が素晴らしい。ジャケの髪型、すげえいい。












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『The Bootleg Series Vol.4 BOB DYLAN LIVE 1966 The "Royal Albert Hall" Concert』(1998)
社会派フォークシンガーからシュールなエレクトリック派詩人への跳躍を遂げた瞬間を記録。後にザ・バンドと改名するホークスを従えての、1966年のライヴ。長く海賊盤で出回っていたが、98年にオフィシャル・ブートとしてリリースされた。エレキギターで登場したディランに対し、ある熱心なフォークファンが観客席から「ユダめ!」と叫ぶと、他の客も野次を飛ばしはじめる。怒ったディランは「僕は君らを信じない。君らは大うそつきだ」とやり返す。そして「Like a Rolling Stone」のイントロが流れ始めると、「デカい音で!」とかけ声をかける。この記録だけでも一聴の価値あり。




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『Blood On The Tracks(血の轍)』(1975)
アコースティック・サウンドの金字塔。「Tangled Up In Blue(ブルーにこんがらがって)」はヤバイ。詩がとんでもない。




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『Desire』(1976)
アメリカ建国200年を迎え、ディランは1975年秋から約半年かけて、ビジネス志向が強くなってきたロックミュージックへのアンチテーゼとして「ローリング・サンダー・レヴュー」なる流動的で自由な雰囲気のツアーを決行。それと平行して制作されたアルバムだ。とにかく「Hurricane」がいい。ボーカル、ギター、素晴らしい。スカーレット・リヴェラのバイオリンがいい。



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『Hard Rain』(1976)
「ローリング・サンダー・レヴュー」の一環として行われたコロラドとテキサスのライブ演奏を収録。ラフな演奏がが心地いい。これぞパンクの神髄。




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『The Bootleg Series Vol.5 BOB DYLAN LIVE 1975  The Rolling Thunder Revue』(2002)
70年代ボブ・ディランの最高潮。75年11月と12月に行われた「ローリング・サンダー・レビュー」の4回の公演から選りすぐったライヴ盤。これがあれば『『Desire』と『Hard Rain』は実はいらないがそれは結果論。デヴィッド・ボウイのバンドの元ギタリストだったミック・ロンソンも効いている。


by ichiro_ishikawa | 2005-08-30 18:19 | 文学と音楽 | Comments(4)