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寺山修司 in 徹子の部屋


7:36〜39の間がおそろしい緊張感。

寺山は抜群に返しと話が面白い。
全文起こしたいが、面倒なのでほんの一部抜粋。

詩人といふ肩書きについて
「詩人つていふのは便利でね。誰が詩人だつて言つても文句言ふことはできないんですよ。浮浪者なんていはれるときには、それいやだつたら詩人て言へばいいんでね。法律で決まつてるわけじないから。便利だからね。だから詩人てことにしてるだけで」

子供の頃
「子供の頃からものは書いてたんですね。小説つていふか、話を作るわけですね。結局、ほら親がいなかつたでしよ。1人で暮らしてたんでね、なんか面白い話しなきや人があまり遊びに来ないんで。正当防衛です。狼が来たの少年みたいなもんでね。口から出まかせいろいろ言つて友達を集めるわけですね。詩でも小説でも結局は上手な嘘のつき方ですからね」

父親について
「僕が四つか五つの頃に戦争に行つたんですね。昭和20年の9月3日に戦死つていふんですよ。ところが9月3日に戦死つていふことはないんですね、8月15日に戦争は終はつてるから。それで、知らないで戦争してるのかと思つたら実際はアル中で死んだらしいですね?」

煙草について
「煙草はね中学の頃吸つてたんですけどね、結局、だんだん吸わなくなつたんですね。僕は煙草は吸ふもんだつていふのは知らなかつたんですね。口に煙を入れて出すもんだつて、ずつと長い間さう思つてて、ある日みんなと話してたら、煙草つていふのは深く吸ふんだつてことを知つて、恥ずかしくなつてやめちやつたんですけどね」
黒柳徹子「それからもうお吸ひにならない?」
「まあ時々カツコつけてね、間が持たなかつたり灰皿があつたりすると吸ひますけど。吸つてるわけじやなくて口入れて煙を出してるつて感じですね」

一本の樫の木やさしそのなかに血は立つたまま眠れるものを
「そんな深い意味は別にないんですけどね。僕はやつぱり木だとか電信柱だとかああいふものもかうやつぱり夜になると眠るのかなつていふのを子供の頃不思議に思つてたんですよね、それとまあ、よく分かんないですけどね、パリは立つたまま眠つてるつていふユリアールの有名な言葉があるんですよ、それで結局立つたまま死んだ馬もゐるしね、で、だいたい人間はかう最後まできちつと立つてゐたいつていふのがあるんですね、さう思つてた頃に作つたんじやないですかね」

若い時分ネフローゼで入院
黒柳徹子「どのくらいの期間、入院していらしたんですか」
「4年」
黒柳徹子「まぁー…。その間どういふ…ことを考えてらしたんですか」
「いや、そのときそのときで。そんな長期的展望に立つて入院してたわけじやないからね。いつも来週退院すると思つてて、計算してみたら4年になつてたつてこと」

なぜ競馬が好きか
「普通の世の中だと働いたら働いた分だけ月給が入つてくる感じでしよ。会社入つたら新入社員で入つた日から定年まで、サラリーマンだったら一生の賃金が決まつてて。やつぱりいいうちに生まれた人はいいけど、そうじやない人は運が悪かつたつて諦めるしかないじやない。競馬なんていふのは非常に偶然があつてね。全く思ひがけないやうな幸運があつたりするわけですよね。世の中で手に入らない興奮があるんですよね。もしかしたら俺は今日はついてるかもわからないつて思つて行くわけでしよ」

「やつぱり当たるときもあるし、外れてるときもあるしね。で、やつぱり素人の人はトータルすると損してますか儲かつてますかつて聞くんですね。で僕はだいたいさういふときいつも言ふのは、芝居見に行つてトータルして泣いてますか笑つてますかつて聞かないでしよつて。やつぱり、損したくて行くときもあるんですよ。要するに、ただ儲けるんだつたら馬券買ふお金を銀行とか殖産なんとかそんなとこにお金を預けておけば利息が付くわけだけども、全部なくなつちやいたいと思ふときもあるし、突然なんかやつぱり儲けたいと思ふときもあるし。だから、悲劇ばつかりでもつまんないけれども、やつぱり喜劇ばつかりでもつまんないつていふのがあるんですね。だから芝居観に行くみたいなものですね、競馬つていふのは」

「馬も持つたこともあるんですよ。ユリシーズなんて壮大な名前の。いまはマザー牧場かなんかで子供が乗つて遊んでますよ」





素晴らしき仲間の年齢関係

※(  )はタモリからの差異


赤塚不二夫 1935年9月生まれ(10上)

山下洋輔 1942年2月生まれ(4上)

坂田明 1945年2月生まれ(1上)

タモリ 1945年8月生まれ

長谷川法世  1945年9月生まれ(同郷同学年)

中村誠一 1947年3月生まれ(1下)

三上寛 1950年3月生まれ(4下)


披露される芸

タモリとの出会い再現 by タモリ×中村誠一

中国人と話す秘訣 by タモリ

寺山修司同士の議論 by タモリ×三上寛

前衛童謡 by 坂田明

田中角栄 by 坂田明

革新野党の角栄×自民党角栄 by タモリ×坂田明

圓生、ジャズの歴史を語る by 中村誠一

シュール芝居(天井桟敷ごつこ)

いい観客、山下洋輔



by ichiro_ishikawa | 2018-03-27 20:28 | 文学 | Comments(0)  

あゝ人間…


某WINSにて、エリザベス女王杯終了直後、 
「な⁈ ヴィブロスなんて来ねえだろ!」
と、鬼の形相で、絶叫しながら走つてゐる輩を見た。

これはどういふ状況か。
考へられるのは以下の3点。

1)一番人気のヴィブロスを切つた自分を褒め称えてゐる
2)ヴィブロスを買つた知人を罵倒してゐる
3)ヴィブロスを買つた見知らぬ大勢の人間を罵倒してゐる

1だとすると、冒頭の叫びの時、笑つているか誇つてゐるか、
いづれにしろ歓喜の表情になるはずである。
しかしこの輩は笑つてゐるどころか、怒つてをり、
そして、泣いてゐた。
嬉し泣きではない。悲痛な、明らかな悔し泣きであつた。

では2か。見渡したところその場に知人らしき人はゐない。一人で絶叫してゐた。

では3か。そんな叫んでまで、泣いてまで、見知らぬ他人を罵倒することにどんな意味があるのか。
そも自分は一番人気を信じず、見事に切つたのだから、それでいいではないか。


答へはかうであらう。
自分は一番人気のヴィブロスを見事切つた。
しかし買つた馬も来なかつた。つまり負けた。
ヴィブロスを切れてゐただけに悔しさは倍増である。
つまりヴィブロスを切つた英断の誇りと、
馬券を外した無念が錯綜し、
取り乱した。

現地やWINSには取り乱した輩がうじやうじやゐる。
人間とはこんなにも哀れで見苦しいものか。
あゝ人間…。


by ichiro_ishikawa | 2017-11-13 20:08 | 日々の泡 | Comments(0)  

競馬と俺 プロローグ


 俺が春ぐらいから毎週末、時には平日も、競馬をやっていることを知る人は…、結構いるがそんなにはいまい。ブログを更新しなくなったのもそのせいだ。
 テレビを見るのが時間の無駄かつバカになると悟った1989年以来、うちにはテレビが無いが、競馬を始めて半年弱、競馬も相当、時間の無駄でバカになる。

 とはいえ、テレビは見ないが、競馬は続行だ。
 なぜか。負けがかさんでいるからだ。額は言うまい。もう引き戻れない額だとだけ言おう。それを回収せねばならない。

 賭けた馬は来ない。賭けないと来る。不思議なものだ。
 外出すると雨が降る、常態としてドタマと腹がうすら痛い。元来、地球との相性がそうとう悪い俺だが、その悪さが、競馬のような舞台では、如実に表れる。天が俺を笑う。

 競馬なんてレジャーだ、十分楽しんだし、それに払った代価だ。そう思えばいいか。否。熱しにくく冷めにくい質(たち)の俺は、何ごとでも一旦掴んだら離さない覚悟で事に処す。
 周囲からは「終わった…」と吐き捨てられ、友は去り、恋人もやがては離れていくだろう。……親には内緒だ。

 競馬はレジャーじゃない。賭けだ。人間の思惑などまったくおかまいないしの、理性がまったく太刀打ちできない自然。支配はできぬ。従うまでだ。自然の一部と化すように、俺は、馬に賭けよう。親には内緒だ。

by ichiro_ishikawa | 2008-08-11 01:51 | 日々の泡 | Comments(0)