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ジェニーハイ「片目で異常に恋してる」初ライブ

ジェニーハイ「片目で異常に恋してる」
ものすげえよい


by ichiro_ishikawa | 2018-04-13 22:04 | 音楽 | Comments(0)  

中森明菜の最高傑作「Blonde」に決定


薬師丸ひろ子のベストが「Woman "Wの悲劇"より」(1984年10月24日、作詞: 松本隆、作曲: 呉田軽穂)であることが前に分かつたが、ここへ来て、中森明菜は「Blonde」であることが判明した。

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作詞作曲:BIDDU, WINSTON SELA

編曲:中村哲/日本語詞:麻生圭子

1987年6月3日 ワーナーパイオニア



原曲は、シングル発売後の1987年8月25日に発売された全曲英語詞のスタジオ・アルバム『Cross My Palm』収録曲「THE LOOK THAT KILLS」だが、こちらはシンセをかませすぎて凡庸な80sポップの域を出てゐない。特に明菜の歌唱もキーを上げすぎてゐて魅力は半減してゐる。英語もハマつてない。




しかし、この麻生圭子による日本語詞、中村哲のアレンジからなるシングル「Blonde」は、最高傑作に生まれ変わつてゐる。

麻生圭子は吉川晃司「 You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」(1985)の作詞者でもある。中村哲は森園勝敏のバックバンドやプリズムで活躍したミュージシャンにして多数のポップスを手がけてゐる職業作編曲家。

シングル「Blonde」は、1980年半ば以降、歌謡界が急速にロック、洋楽志向へ進む中、洋楽テイストを盛り込みながら最終的にはウェットな日本の歌謡として成立させたもの。その洋邦のブレンド加減がよい。八百万の神的な日本ならではの、ザッツ歌謡曲である。

ベキッ、ベキッといふ強いアクセントをかますプリングベースを筆頭に演奏、サウンドが素晴らしいが、なんと言つても明菜の歌唱と振り付けがよい。セクシー極まりない低音から、サビでの明菜ギリ高温域でのさらにセクシーな歌ひ上げは、最初から最後まで喘いでゐるかのやうな妖艶さである。



呼ばれるまま かしずいた 

出逢えたのが 奇跡のようね 


私より強い男を捜してた 

その低い声に 髪を引きずられ 夜へ 

乱れたい  


Blondy Tonight 

女は誰も 劇しく愛されたい 

時代が甘やかすから 

男たち 愛に手を抜くの 

やるせない  


この私を 黙らせて 

愛を縛る 眼差しの系 


微熱より熱い 男を待ってた 

氷が溶けてく オーラの炎で 胸に 

狂わせて  


Blondy Tonight 

女は誰も 本当はだまされたい 

綺麗と愛していると 男たち 

言葉を使って  


稲妻のような 男ならいいわ 

別離れる時には 愛だけ残して 消えて 

許すから  


Blondy Tonight 

女は誰も きらめき愛されたい 

時代に逆らいながら 踊りたい 

抱きしめられて



by ichiro_ishikawa | 2018-04-13 09:13 | 音楽 | Comments(0)  

ルミリーの世界考察

ゲスの極み乙女。「私以外私じやないの」(2016年)のカップリング曲「ルミリー」が実に素晴らしく、すでに何百回と聴いてゐるが、まだ聴いてゐたいと思ふ。

メロディが抜群に美しく、言葉の続け柄、ビートへの乗せ方、調べがカッコよく、滑らかで、頗る気持ちがよい。
そして、歌はれる失意と哀しみがその音楽と一体となつててゐて、ひどく胸が痛み、締めつけられる。
これは、ゲスの典型的な魅力でもあるが、「ルミリー」において、特に際立つてゐる。

ので、その歌詞を丁寧に紐解いてみる。

場面は、小さな子と一緒にゐる「僕」。ゐなくなつた「君」をかつて共に過ごした部屋で思ひ出しては哀しんでゐる。といふもの。

ポイントは2つ。
まづ、この「君」と「僕」は結婚してゐない。
それは、「薬指に光るはずのもの」を「手紙をつけて送ると決め」ていた、そしてその後の「薬指はあけてて」といふ描写から分かる。
つまり、「君」と結婚する前に子供が生まれた、結婚指輪を送ると決めてゐた矢先に君が消えた、といふ設定である。

そして二つ目のポイント。
なぜ「君はいなくなってしまった」か。
これが明示されてゐないといふのが、この曲の最大の魅力である。余白が効いてゐる。

何かがあつて、恋人は子供を残し出て行くことに決めた。つまり別れることにした。もしくは、事故死である。
文脈的にはどちらもとれる。といふか、一見、出て行つたのだと思へるのだが、しかし別れたのだとしてもその原因らしきものが全く綴られてゐない、仄めかされてもゐないことが引つかかるのである。だから、出て行つたとは限定できず、ゆゑに事故死といふ可能性も浮上してくるのである。もちろん、事故といふのもどこにもないが、結論的に言へば、事故死の匂ひが濃厚なのである。
歌詞を見てみる。

   薬指に光るはずのもの
   手紙をつけて送ると決めた
   言葉浮かばず悩んでた
   やっと書き終わった10枚の紙
   ドアの前で君の帰り待つ
   でも君はいなくなってしまった
   何も知らず僕は眠る
   何度目を覚ませど君はいない

ここだ。この「僕」の何も知らなさ、何度も「君」がゐないことを確かめてゐること。
よしんば出て行つたのなら、何らかの原因のやうなものを思ひ巡らせるはずだが、そのやうな描写は全くない。なぜゐなくなつてしまつたのか、「僕」はまつたくわからない。

原因不明で恋人が出て行くといふ不条理を、俺は信じない。あるひは何も気づかない男の鈍感な心理といふやつも信じない。何より、しかとはわからないなりにも、去られた者は原因を模索せずにはいられないはずで、その痕跡は残す、残つてしまふはずだからである。意図的に叙述しないといふことはあり得ない。ここはレトリックとして省略はあり得ないのである。
といふことは、不慮の死別である。

恋人は、出先で事故に遭い還らぬ人となつた。「僕」はその事実を受け止められない。受け止めたくない。だつて、小さな命を授かつた「僕」は長いこと結婚を言ひ出せなかつたのだが、これからは君と小さな命のために生きると決めたばかりだつたのだ。
さうした、思ひが、淡々と、ときに笑いながら、紡がれてゐるのであつた。

fin.



by ichiro_ishikawa | 2018-04-11 18:06 | 音楽 | Comments(0)  

激名曲「ルミリー」歌詞


そう、寂しくなる度思い出にふける 

痛みを歌う度思い出す顔も 

嫌になるくらい思い出してはさ 

暗い部屋に灯りをつけた 

僕に似たんだ、笑う時のシワ 

あとはほとんど似てるのは君で 

隣で笑う小さな命 

そっくりで僕も笑っちゃう 


空を見やっては虚しく流れる 

雲の形をながめながら歌う 

震える声は届かず消える 

目の前で落ちたメロディーを拾う 

忘れたような無邪気な顔を 

見ながら今日も2人で歩く 

小さな  手を握って僕も  笑った 


ぼんやり 浮かぶ悲しい メロディー 

またふと流れる美しいメロディー 

どれも これも 締め付けるんだ 

あれも これも 思い出すんだ  


もう何度も繰り 返し思い出してるな 

薬 指に光るはずのもの 

手紙をつけて送ると決めた 

言葉浮かばず悩んでた 

やっと書き終わった10枚の紙 

ドアの前で君の帰り待つ 

でも君はいなくなってしまった 

  何も知らず僕は眠る 


何度目を覚ませど君はいない 

  目を閉じる度君は笑う 

泣き腫らしてまた今日を暮らす 

でも隣に不思議そうな顔 

少し広くなった家で僕は 

君みたいに笑う 命と2人  


ぼんやり 浮かぶ悲しい メロディー 

またふと流れる美しいメロディー 

どれも これも 締め付けるんだ 

あれも これも 思い出す 

ぼんやり 歌う悲しい メロディー 

またふと流れる懐かしいメロディー 

どれも これも 締め付けるんだ 

あれも これも 思い出すんだ  


どうか螺旋の道の途中で さ 

君に会えたら良いのに なんて 

気まぐれな 性格だから 

ちょっとは考えちゃうのさ 

そ れまで薬指はあけ てて 

長い文章を読む のも 我慢してくれないか 

それだけ  


ぼんやり 浮かぶ悲しい メロディー 

またふと流れる美しいメロディー 

どれも これも 締め付けるんだ 

あれも これも 思い出す 

ぼんやり 歌う悲しい メロディー 

またふと流れる懐かしいメロディー 

どれも これも 締め付けるんだ 

あれも これも 思い出すんだ




by ichiro_ishikawa | 2018-04-10 19:56 | 音楽 | Comments(0)  

ミッツ・マングローブといふ批評家




ものすごく的確な明菜批評に驚いた。
相当の逸材だ。
周知の事実なのやもしれぬが、YouTube明菜サーフィンの一環で初めてその存在を知つた次第。

1975年生まれといふから、明菜のゴールデンイヤーズ1982-88年は丸々小学生時代か。初期はともかく後期の色香を小学校高学年ですでにわかつてゐたとは、さすがオカマである。ちなみに俺は40半ばで初めて気づいた。



by ichiro_ishikawa | 2018-04-04 10:04 | 音楽 | Comments(0)  

中森明菜1982-1988シングル総括

1982〜88年とは中森明菜のデビューから黄金期で、一般に当てはめると高校2年春から大学4年の冬までといふことになる(本人は高校中退)。
中森明菜は松田聖子と並ぶ歌謡界のビートルズとストーンズのやうなレジェンド2であり、聖子が明るい絶対的アイドルとして輝いてゐるのに対し、明菜は16才から22歳といふ女の絶頂期の全てを、楽曲的な成熟をももつて、歌に捧げた紛れも無い歌姫として日本の音楽史に燦然と輝く。
その奇跡の軌跡を辿らん。


アイドル時代 
1982〜83年 16〜18歳

右も左もわからぬ可憐な少女として歌謡界に身を投じたデビュー時、ポスト聖子として清純派路線か席が空いてゐた百恵路線か、プロデュース、マネジメントサイドは決めかねてゐたのか、各テイストの楽曲を交互に歌わせて行つた。結果、二面性を併せ持つ少女としてのキャラが確立され、それは中森明菜というアイドルに、他にはない深みを与えることになつた。
ビートルズでいふ『プリーズ・プリーズ・ミー』から『フォー・セール』。

「スローモーション」16歳
1982年5月1日
作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお
★★★★☆


「少女A」17歳
1982年7月28日
作詞:売野雅勇/作曲:芹澤廣明
★★★★☆


「セカンド・ラブ」17歳
1982年11月10日
作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお
★★★★☆


「1⁄2の神話」17歳
1983年2月23日
作詞:売野雅勇/作曲:大沢誉志幸
★★★★☆


「トワイライト -夕暮れ便り-」17歳
1983年6月1日
作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお
★★★


「禁句」18歳
1983年9月7日
作詞:売野雅勇/作曲:細野晴臣
★★★★☆



新境地 
1984年 18〜19歳

「北ウイング」にて作曲に林哲司を指名し、楽曲名も自ら決定、セルフプロデュースをしていくやうに。楽曲のクオリティはニューミュージック、ロックに肩を並べるものとなり、井上陽水の作詞作曲により完成をみる。
ビートルズでいふ『ヘルプ!』から『リヴォルヴァー』。

「北ウイング」18歳
1984年1月1日
作詞:康珍化/作曲:林哲司
★★★★★


「サザン・ウインド」18歳
1984年4月11日
作詞:来生えつこ/作曲:玉置浩二
★★★


「十戒 (1984)」19歳
1984年7月25日
作詞:売野雅勇/作曲:高中正義
★★★★☆


「飾りじゃないのよ涙は」19歳
1984年11月14日
作詞・作曲:井上陽水
★★★★




名曲時代
1985〜88年 19〜22歳

単なるアイドルでない、楽曲ごとプロデュースするシンガーとして日本音楽史に残るのは、この時期があるから、この境地に達したからである。最高傑作「ミ・アモーレ」から名曲「SOLITUDE」、「BLONDE」を経て、「アルマージ」をもつて、中森明菜黄金の6年は完結する。

ビートルズでいふ『サージャント・ペパーズ』から『レット・イット・ビー』。


「ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕」19歳

 1985年3月8日

 作詞:康珍化/作曲:松岡直也

★★★★★★★




「SAND BEIGE -砂漠へ-」19歳
1985年6月19日
作詞:許瑛子/作曲:都志見隆
★★★★★


SOLITUDE20
1985年10月9日
作詞:湯川れい子/作曲:タケカワユキヒデ
★★★★★★★


「DESIRE -情熱-」20
1986年2月3日
作詞:阿木燿子/作曲:鈴木キサブロー
★★★★☆


「ジプシー・クイーン」20
1986年5月26日
作詞:松本一起/作曲:国安わたる
★★★★★


「Fin」21
1986年9月25日
作詞:松本一起/作曲:佐藤健
★★★★★


「TANGO NOIR」21
1987年2月4日
作詞:冬杜花代子/作曲:都志見隆
★★★★★


「BLONDE」21
1987年6月3日
作詞・作曲 Biddu-Winston Sela
麻生圭子(日本語詞)
★★★★★★



「難破船」 (カバー)22
1987年9月30日
作詞・作曲:加藤登紀子
★★★☆☆


「AL-MAUJ (アルマージ)」22
1988年1月27日
作詞:大津あきら/作曲:佐藤隆
★★★★★




























by ichiro_ishikawa | 2018-04-03 20:32 | 音楽 | Comments(0)  

いい事ばかりはありゃしない


バンバンバザール


竹中直人

仲井戸麗市



RCサクセション


by ichiro_ishikawa | 2018-03-28 22:48 | 音楽 | Comments(0)  

ジェニーハイ「片目で異常に恋してる」


川谷絵音がプロデュースとギターをつとめるジェニーハイがシングルを出しPVが公開された。絵音印のものすげえいい曲で、中嶋イッキユウのルックスがよい。あと相変はらず絵音のギターがよい。ボーカルもドラムもベースもピアノも、アレンジもすべてよい。



ただ、この曲を、ほないこかのドラム、休日課長のベース、そしてチャンマリのピアノでも聴いてみたいと思つてしまふことは否めない。

ものすごくよいのだが、全体として何かちよつとだけ物足りないな、とずつと考へてゐて、ピアノが上手すぎてグルーヴがないからか?といふ結論にひとまづ達してゐる。それが新垣隆の個性だからといふ意図でのプロデュースだらうし、これはこれでとてつもなく完成度は高いが、チャンマリロスに襲われる。

歌詞もとてもよい。作り物で、職業作家的な仕事なのだが、こなれてゐて、これはこれでよい。

ボーカルが、絵音の紡ぐ歌詞とリズムに微妙に噛み合つてをらず、つまりイッキュウは絵音の世界観、文体を掴みきれてゐないのだが、これは絵音のメロディとリズムがとてつもなく難しいから仕様がなく、逆に難しさに必死に付いていかうとしてゐるギリギリの様がキュート。そのズレがよい。

途中で、語りパートがあり、イッキュウに続き絵音Pも入つてくるが、その声にビビる。
絵音の声が素晴らしいことを再発見。

結論としては、すげえいいい曲でボーカルが可愛い。
それだけでもよいし、演奏も各人のキャラもよい。
相当よいバンドだ。
そして、ゲスがやはりものすげえといふことが、より浮き彫りになる。






by ichiro_ishikawa | 2018-03-24 12:05 | 音楽 | Comments(0)  

RCサクセションの本質


RCサクセションの俺は遅れてきたフアンであるし、RCはすでにビートルズやストーンズばりのレジェンドだから相当マニアックなフアンも大勢ゐて、てめえなど到底お呼びでないからかうしたごく私的なブロムとはいへ何かを書くのは憚られる。
のだが、ここに来て「RCサクセションが今さらマイヘビーローテションになつてゐるのは何故か」を解明せずにはをれず、ちよつと考察してみんとす。

俺とRCといふところから始めると、俺の初RCは、RC本体でなはなく清志郎であつた。小学4年のとき、坂本龍一との共作シングル「い・け・な・いルージュマジック」を「歌のトップテン」で観たのが最初で、いい歌だと思つた。
挑発的なパフォーマンスがカッコいいと思つたやもしれぬ。なんか、ロックの人つてこんななんだ、と思つたはずだ。人生で初めて見たロックの人がこの時の清志郎だつた。漫画では矢吹丈とすでに出会つてゐて、実在のロックの人は清志郎だつた。
ロックの人は型にはまらず破天荒で男でも化粧とかしていろいろ搔きまわす存在、といふ認識を得た。
そこからほどなく、次の出会いはやはり歌のトップテンでの、今度はRCサクセションで、シングル「サマーツアー」だつた。抜群に曲がよいと思つた。

その後、俺は小学校高学年、中学生となり、以降あまりRCサクセションは見かけなくなつた。たぶんシングルヒットの類がなかつたから、テレビの音楽番組を唯一の情報源としてゐた少年の眼、耳には入らなかつたのだと思はれる。

洋楽もアンテナに引つかかる高校生になつたころ、『COVERS』が出て、放送禁止、発売禁止騒ぎが千葉の片田舎の少年の耳にも入つてきた。久々に見た清志郎は、相変わらず歌ひたいことを歌つてるなと思つた。その後、タイマーズ、HIS、2-3'sと、いよいよやりたい事を好きなやうにやつてゐるな、との思ひで追ひかけていたとき、すでにRCを休止してゐた清志郎は盟友仲井戸麗市と『グラッドオールオーバー』といふライブ盤を出し、渋谷陽一のラジオに清志郎がその宣伝に出てゐるのを聴き、そこではオーティスレディングやサムクツクのことばかり語つてゐて、遅ればせながら、清志郎はロックといふかソウル、リズム&ブルーズなんだなと思ひ知つた。
ストーンズかと思つてゐたがむしろビートルズで、ロックとソウルは白人と黒人といふ違ひでしかないのだなと気づいた。

今でこそ当たり前の話ではあるが、当時俺はまだ大学生で、同時代のロック、そしてそこから60〜70sのロックを遡つて貪つてばかりゐたから、まだポップミュージック全体を俯瞰できてゐなかつた。

なにはとまれ、そこから俺は、ブラックミュージックへ入つていくことになつたわけだ。ピーター・バラカンの著書からディスコグラフィを見ては一枚づつアルバムを紐解き、レイ・チャールズあたりが元祖なのだなと知り、そこから戦前ブルーズ、フォークロアまでへと分け入つたのだつた。

さうするとフォークとブルーズがやはり白人と黒人との違ひでしかなく、フォークとロックもアクースティックかエレクトリックかの違ひでしかないことに気づく。これは大雑把な認識だが、間違ひでもないだらう。
そんなときRCの『初期のRCサクセション』および70年代の音源を聴き、衝撃を受けたのだつた。
フォークからロックへの転向は、ディラン、T-REX、長渕と枚挙に暇ないし、時代、流行の必然と簡単に考へてゐて、RCもさういふことなのだと思つていたが、RCを聴いて、フォークにロック、ソウルは宿り、ロックやソウルにフォークは宿ることを感じたのだつた。

RCのフォークはロックでありリズム&ブルーズでありソウルであり、その78年以降のロックバージョンは、フォークでありブルーズであると思い知る。むしろフォーク時代の方が楽器や演奏がシンプルな分、ロックが剥き出しになつてゐる。

さういふわけでいまは、「宝くじは買はない」「僕の好きな先生」「三番目に好きなもの」、そしてやはり「スローバラード 」、この4曲がRCサクセションなのだと思つてゐる。
「ステップ!」「雨上がりの夜空に」「トランジスタ・ラジオ」「サマーツアー」「いいことばかりはありやしない」「多摩蘭坂」といつたおそるべき名曲群もフォークとして蘇る。

ロック、ソウル、リズム&ブルーズは、その味付けである。



by ichiro_ishikawa | 2018-03-18 00:48 | 音楽 | Comments(0)  

RCサクセションの全シングルとアルバム収録の関係まとめ


RCサクセションの全シングルが、どういつた時系列でどのアルバムに収録されたかをまとめる。
※ライブアルバムは除く(『RHAPSODY』は例外的に入れる)


「宝くじは買わない 'CAUSE I'M FALLIN' IN LOVE/どろだらけの海」(1970.3)
 →『ハードフォーク・サクセション』(1982.3)※「どろだらけの海」のみ
 →BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「宝くじは買わない」のみ

 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)※「宝くじは買わない」のみ

 →『KING OF BEST』(2015)※「宝くじは買わない」のみ

 →『初期のRCサクセション+4』(2015)
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「涙でいっぱい/イエスタディをうたって」(1970.12)
 →『ハードフォーク・サクセション』(1982.3)※「イエスタデイをうたって」のみ
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「イエスタデイをうたって」のみ
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)※「涙でいっぱい」のみ
 →『初期のRCサクセション+4』(2015)
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「ぼくの好きな先生/国立市中区3-1(返事をおくれよ)」(1972.2)
 →『初期のRCサクセション』(1972.2)
 →『ハードフォーク・サクセション』(1982.3)※「ぼくの好きな先生」のみ
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「ぼくの好きな先生」のみ

 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「僕の好きな先生」のみ

 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)※「僕の好きな先生」のみ
 →『KING OF BEST』(2015)※「僕の好きな先生」のみ
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「キミかわいいね/あの歌が想い出せない」(1972.7)
 →『ハードフォーク・サクセション』(1982.3)
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)※「キミかわいいね」のみ
 →『楽しい夕​​に+4』(2015)
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「三番目に大事なもの/けむり」(1972.12)
 →『ハードフォーク・サクセション』(1982.3)
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「けむり」のみ
→『SUPER BEST』(1998)※「三番目に大事なもの」のみ
 →『楽しい夕​​に+4』(2015)
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「スローバラード/やさしさ」(1976)
 →『シングル・マン』(1976、ポリドール)※別バージョン
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「スロー・バラード」のみ
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「スローバラード 」のみ

 →『ソウルメイツ』(1995)

 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「スロー・バラード」のみ

 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)

 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)

 →『KING OF BEST』(2015)※「スローバラード 」のみ

 →『シングル・マン+4』(2015)
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「わかってもらえるさ/よごれた顔でこんにちは」(1976) 
 →『EPLP』(1981.6)
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)
 →『ソウルメイツ』(1995) ※「わかってもらえるさ」のみ
 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)※「わかってもらえるさ」のみ
 →『シングル・マン+4』(2015)
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「ステップ! /上を向いて歩こう」(1979.7) 
 →『RHAPSODY』(1980.6)※「上を向いて歩こう」のみ
 →『EPLP』(1981.6)
 →『ソウルメイツ』(1995)
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)
 →『PLEASE+4』(2015)
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「雨あがりの夜空に/君が僕を知っている」(1980.1)
 →『RHAPSODY』(1980.6)※「雨あがりの夜空に」のみ
 →『EPLP』(1981.6)
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「雨あがりの夜空に」のみ
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)
 →『ソウルメイツ』(1995)
 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「雨あがりの夜空に」のみ
 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)※「雨あがりの夜空に」のみ
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)
 →『KING OF BEST』(2015)
 →『PLEASE+4』 (2015)
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「ボスしけてるぜ/キモちE」(1980.5)
 →『RHAPSODY』(1980.6)
 →『EPLP』(1981.6)
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「キモちE」のみ
 →『ソウルメイツ』(1995)
 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)
 →『KING OF BEST』(2015)※「キモちE」のみ
 →『BLUE+2』(2015)
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「トランジスタ・ラジオ/たとえばこんなラブソング」(1980.10)
 →『PLEASE』(1980.12)※「トランジスタ・ラジオ」は別バージョン
 →『EPLP』(1981.6)
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「トランジスタ・ラジオ」のみ
 →『BEST OF RC SUCCESSION 1970-1980』(1990)※「トランジスタ・ラジオ」のみ
 →『ソウルメイツ』(1995) ※「トランジスタ・ラジオ」(Long Size)のみ
 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「トランジスタ・ラジオ」のみ
 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)※「トランジスタ・ラジオ」のみ
 →『Wonderful Days 1970-80』(2005)
 →『KING OF BEST』(2015)※「トランジスタ・ラジオ」のみ
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「サマーツアー/ノイローゼ・ダンシング(CHABOは不眠症)」(1982.6) 
 →『BEAT POPS』(1982.10)※「サマーツアー」のみ(別バージョン)
 →『EPLP-2』(1984.7)
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「サマーツアー」のみ
 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)※「サマーツアー」のみ

 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)※「サマーツアー」のみ

 →『Greatful Days 1981-90』(2005)

 →『KING OF BEST』(2015)※「サマーツアー(シングル・バージョン」のみ

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「つ・き・あ・い・た・い/窓の外は雪」 (1982.12)
 →『BEAT POPS』(1982.10)※「つ・き・あ・い・た・い」のみ
 →『EPLP-2』(1984.7)
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「つ・き・あ・い・た・い」のみ
 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)※「つ・き・あ・い・た・い」のみ
 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「つ・き・あ・い・た・い」のみ
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「つ・き・あ・い・た・い」のみ
 →『KING OF BEST』(2015)※「つ・き・あ・い・た・い」のみ
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「Oh! Baby/ダンスパーティー」(1983.6)
 →『OK』※「Oh! Baby」のみ(別ミックス)
 →『EPLP-2』(1984.7)
 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)※「Oh! Baby」のみ
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「Oh! Baby」のみ
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「ベイビー!逃げるんだ。/おはようダーリン」(1983.11)
 →『EPLP-2』(1984.7)
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「ベイビー!逃げるんだ。」のみ
 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)※「ベイビー!逃げるんだ。」のみ
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「ベイビー!逃げるんだ。」のみ
 →『KING OF BEST』(2015)※「ベイビー!逃げるんだ。」のみ
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「不思議/甘いシル」(1984.7)
 →『FEEL SO BAD』(1984.11) ※「不思議」のみ(別バージョン)
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「不思議」のみ
 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)
 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「不思議」のみ
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「不思議」のみ
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「すべてはALRIGHT (YA BABY)/春うらら(1985.4)
 →『HEART ACE』(1985.11)※「すべてはALRIGHT (YA BABY)」のみ
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「すべてはALRIGHT (YA BABY)」のみ
 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)※「すべてはALRIGHT (YA BABY)」のみ
 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「すべてはALRIGHT (YA BABY)」のみ
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「すべてはALRIGHT (YA BABY)」のみ
 →『KING OF BEST』(2015)※「すべてはALRIGHT (YA BABY)」のみ
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「スカイ・パイロット/LONELY NIGHT(NEVER NEVER)」 (1985.11)
 →『HEART ACE』(1985.11)※別バージョン
 →『NEW BEST NOW』(1987)※「スカイ・パイロット」のみ
 →『ゴールデン・ベスト』(2002)※「スカイ・パイロット」のみ
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「LONELY NIGHT (NEVE NEVER)」のみ
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「S.F./かくれんぼ」(1986.3、忌野清志郎、Johnny,Louis & Char)
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「NAUGHTY BOY」

ミニアルバム(1986.4)

■マリコ

 →『Greatful Days 1981-90』(2005)


海辺のワインディング・ロード(UTOPIA RE-MIX VERSION)

 ←『HEART ACE』(1985.11)※別バージョン。

 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)


サマー・ロマンス


山のふもとで犬と暮らしている(UTOPIA RE-MIX VERSION)

 ←『HEART ACE』(1985.11)※別バージョン。

 →『NEW BEST NOW』(1987)

 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)

 →『NEW BEST NOW』(1987)



「NAUGHTY BOY/DIGITAL REVERB CHILD」(1988.3)
 →『MARVY』(1988.2)※「NAUGHTY BOY」は別バージョン
 →『Greatful Days 1981-90』(2005)※「NAUGHTY BOY」のみ
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「ラブ・ミー・テンダー/サマータイム・ブルース」(1988.8)
 →『COVERS』(1988.8)
 →『ゴールデン☆ベスト RCサクセション』(2004)※「サマータイム・ブルース」のみ
 →『KING OF BEST』(2015)
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「I LIKE YOU/忠実な犬」(1990.9)
 →『Baby a Go Go』(1990.9)※「忠実な犬」は別バージョン
 →『BEST OF THE RC SUCCESSION 1981~1990』(1990)※「I Like You」のみ

 →『KING OF BEST』(2015)※「I Like You」のみ

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考察1
何が貴重なベスト盤、ミニアルバムか

『EPLP-2』
(1984年7月21日、SPEED SHOCK/NEWSレコード)
おはようダーリン
  シングル「ベイビー!逃げるんだ。」(1983)のカップリング曲
ダンスパーティー
  シングル「Oh! Baby」(1983)のカップリング曲
ノイローゼ・ダンシング (CHABOは不眠症)
  シングル「サマーツアー」(1982)のカップリング曲
ベイビー!逃げるんだ。(ダブ・バージョン)
  三菱ミラージュの非売品シングル『ベイビー!逃げるんだ。』にカップリングされたダブ・ミックス・バージョン
窓の外は雪
  シングル「つ・き・あ・い・た・い」(1983)のカップリング曲


『NAUGHTY BOY』
ミニアルバム(1986年、東芝EMI/ EASTWORLD)

マリコ
  『Greatful Days 1981-90』に収録
海辺のワインディング・ロード (UTOPIA RE-MIX VERSION)
  『BEST OF RC SUCCESSION 1981-1990』に収録
サマー・ロマンス
  本アルバムのみに収録
山のふもとで犬と暮している (UTOPIA RE-MIX VERSION)
  『BEST OF RC SUCCESSION 1981-1990』に収録


『BEST OF RC SUCCESSION 1981-1990』
(1990年11月14日、EMIミュージック・ジャパン)

・海辺のワインディング・ロード (UTOPIA RE-MIX VERSION)
  ミニアルバム『NAUGHTY BOY』(1986)収録のリミックスバージョン
山のふもとで犬と暮している (UTOPIA RE-MIX VERSION)
  ミニアルバム『NAUGHTY BOY』(1986)収録のリミックスバージョン
甘いシル
  シングル「不思議」(1984)のカップリング曲


『Greatful Days 1981-90』
(2005年6月、EMIミュージック・ジャパン)

ノイローゼ・ダンシング (CHABOは不眠症)
  シングル「サマーツアー」(1982)のカップリング曲
マリコ
  ミニアルバム『NAUGHTY BOY』(1986)収録



考察2(まとめ)

●オリジナルアルバムの+シリーズと、ハードフォーク・サクセション』がとりあへず必要。その上でさらに、
●メンバーの許可なく松山千春のレーベルから出て清志郎は買うなと言つてた『EPLP-2』だが、音源的には超貴重。しかし入手困難。
『EPLP-2』ミニアルバム『NAUGHTY BOY』(入手困難)があれば『Greatful Days 1981-90』は買ふ必要はない。
BEST OF RC SUCCESSION 1981-1990』のみに「甘いシル」収録されてゐので、このためだけに結局これも必要か。




by ichiro_ishikawa | 2018-03-11 23:12 | 音楽 | Comments(0)